祖母がお世話になっている老人施設でのこと。
食の細い長命寺さん(仮名)のために、職員さんが
プラ容器でぬか漬けを作ってました。
「そんなんでちゃんと漬かるのかしらねえ」と、長命寺さんは不満そう。

いつもの調子でつい割り込んでしまい「うちに漬物の甕、あるけど持ってこようか?」というと、
漬物の甕キラッと長命寺さんの顔が輝くのでした。すかさず
「まあ、ものは試しだから、しばらくこれでやってみましょうよ」と、職員さん。
そうですよね、こんなおおきな甕じゃあ、きゅうりやらナスやら、具材もばかにならないものね。
余計なこと言いました、ごめんね。


ところがその2週間後、長命寺さんに「ちょっと、ちょっと」と呼ばれ、
「ねええ、あの漬物の甕だけどねえ、持ってこれない?
私やってみたいのよお」とおっしゃいます。
あーーー、口は災いのもと。
職員さんには迷惑かけるしなあ、長命寺さんを傷つけたくないしなあ…

解決策はあるのでしょうか?
「そのうち中庭で家庭菜園をやるから、そうしたら
たくさん漬物を漬けましょう」という、
かなり無謀な結論に至ったようです

ええーー、よっぽどその方が大変じゃない、とまた、
余計な口を出しそうになった私ですが、
職員さんの、いつもどおりのまじめな表情に口をつぐんだのでした

この甕なかなかいいでしょう?
いただき物なので、施設に差し上げれば下さった方も喜ぶだろう、とか
私なりにも空想の翼を広げてたのです、本当は。

祖母の痴呆に気付いたころ、とても上手だったぬか漬けならやれるんじゃないかな、と思って
小さい甕を買いました。そんな話をしてたら、「うちの使ってよ」と下さる方がいたのです。

おっきな、おもたいこの甕を、自転車で届けてくださいました
じゃあ私がやってみようと一念発起。
でも野菜の水分が出てくるのの処理がうまくいかなくって半年ぐらいしか持ちませんでした
祖母の方は、もっと悲惨。
こんな悲しい思いをするのなら、余計なことしなければよかった、と思ってしまうのですが。

それでもやっぱり、昔の姿を思い浮かべて、何かできることあるんじゃないかと考えて…
同じころ「いっしょにお稲荷さん作ろう!」と誘っても
まったく手が動かない祖母でした。喜寿のころから生活の支障が出始めて
いまは89歳。
ときどき私にも「だれ?」と聞いてくるようになりました
さびしい話になってしまったな

スポンサーサイト
2008.03.20 Thu l ホーム日記 l コメント (0) トラックバック (0) l top
2月の山陰旅行以来、ブログはさぼりにさぼっておりました
地域住民数人による マンションブログ というのをやり始めていて、
結露対策、花粉症対策、地元の情報などはこちらに載せております

こちらはマンション住民には特定されるけれど、他からの訪問者には
「個人が特定されないしくみ」にしたいと考えております
もちろんマンション名も非開示です
そっちのブログネタから転用します

春一番、夜明け
春一番が吹いた先日、

風の音に目が覚めて、ベランダからとった夜明けの風景です

そしていま、猛威をふるう花粉に悩まされ、のんびりとベランダに出てられなくなりました

20070624101512.jpg

これは昨年まで楽しませてもらっていたバラ
あの猛暑で水切れし、枯れてしまいました
しかし、
西日しか当たらないベランダで、どれだけ美しい花を咲かせられるか
懲りずにチャレンジを続けております


2008.03.09 Sun l こんなシクラメンのかおり l コメント (0) トラックバック (0) l top