あいかわらず、週に5回ぐらいおばあちゃんのホームに通っています

10人のユニット式の部屋では、長期入院の方がいると
ベッドを利用してショートステイの方が入ります

今日は、初めてあうおばあちゃんが、ユニットのキッチンで洗い物をしてました
(いつもはわたしの仕事なのに!)と思って注目してると
そのおばあちゃん、私の隣に座りました

祖母とおばあちゃんの間に挟まれて、
祖母の手をさすりおばあちゃんの話に相槌をうち
忙しいひと時

「おれは大槌町だが、釜石にもいた気がすんな」
「釜石で生まれて大槌に住んでんだ」

(津波で家が流されたんでしょ?)と、主任のまつのさん

「流されてないよ~、流される前に逃げたんだ~」
「今日は遅いから、ここに泊めてもらうかな、金はないんだがな」

92歳だというこのおばあちゃんは
被災して大槌町から来ていたのでした

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なんだか支離滅裂なことを言いながらも
一生懸命記憶をたどろうとしているようす

「やだね~、ボケた年寄りはな~、
 13月だっての、わっけわっかんないよ~
 ばかにすんでねえ、っての~」

 なんか、ぜっんぜんわかんない。
わけわかんないのはこっちですよ

「大槌って、いいとこでしょ、
 山も海もあるんでしょ?」
「あ、確かに山も海もあるわな、いいとこだな、食べ物もうんとうまいな」


断片的に津波の記憶があり、釜石での生活があり
大槌町の風景があり
「ここはどこだ?とうきょう?ちがうだろよ~、盛岡か?」
 たしかに、東京じゃないみたいな「北千住」ではあります


「やだな~13月だっつの」?? なに?13月って
ありもしないこと言って、ボケてるって意味でしょうか??

なぜか楽しくって、せつなくって可愛くって…

 何時間か前、
「おまえなあ、いいかげんにしろよ」と、すごまれた
 今日のつらい仕事も忘れたひとときでした

目黒邸

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2012.07.31 Tue l ホーム日記 l コメント (0) トラックバック (0) l top
このところ、考えていること

幸せな人が必ずしも長生きするとは限らない
不幸せな人は早死にする、とも限らない
でも、早死にする人は不幸せか、とも限らない

なんだかんだいっても、元気でご飯を食べているうちのおばあちゃん
92歳のきみこさんは
とっても幸せだと思う

同じ老人ホームのおばあちゃんたちも
みんな幸せだ
「長生きなんかしたくてしたんじゃないよ~」といいながら
あったかく、清潔な部屋にいて
なんでもよく気が付く職員さんたちがいて
ちょっとは退屈かもしれないけれど
一人では出かけられない年齢だから、もうOK

スカイツリー
こんなスカイツリーを作ったりできるし

長生き(おおむね88歳以上?)できたのは、環境が良くって
ストレスもなく、健康だから、
これを幸せと言わずして、なんというの?


てらちゃんのクリスマス

うちのおばあちゃんは10人兄弟の長子、長女です
小倉から「栗まんじゅう」を手土産に、会いに来てくれていた
末っ子の大叔父が、昨日亡くなりました
75歳でした(父と同じ歳です)
ほぼ毎月、写メで近況を報告すると、いつも喜んで返事をくれたのに

大叔父は、生涯生活に困ることなく、子どもや孫に恵まれ
いまでも美人の大叔母に愛され、
はたから見れば幸せだったと思うけれど
まだ、十分にお別れを言っていないうちに
遠いところに行ってしまいました…

いくら認知症とはいえ、
このことは絶対におばあちゃんにはないしょです
「おばあちゃんは、しあわせだよね~」
いろんな思いを込めて

ここ10年ぐらい、親戚には必ず祖母の写真入りの年賀状を出しています
ことしは「コーヒーをおいしそうに飲むおばあちゃん」の写真だったのですが
この年の瀬に訃報が続き、
賀状の数も、ぐっと少なくなりました

氷川神社夕景

2011.12.14 Wed l ホーム日記 l コメント (1) トラックバック (0) l top
3月に92歳になった祖母は
なんとか入院しないで今年も夏を迎えることになりました

この1カ月。
腸の具合がおもわしくなく、
ずいぶんと
特養の職員さんたちの手をわずらわせてしまいました
  ほんとにすみません
職員さんたちの優しさと強さに、頭が上がりません

祖母の声を聴けなくなって久しいのですが、
特養ではときどき、「やめて」とか「いたい」とか
声を出してるらしいです
いたい、って言ってるのに、職員さんは大喜びで
「きみこさんがしゃべった~~」「え~?なんていったの?もう一度言ってみて~」
なんていう騒ぎだそうです

「いたい」のシチュエーションは、
足ウラをマッサージしてたら、ちょっと効きすぎたらしい
だから笑えるのですね~

先週の木曜日、
職員さんの一人が退職することになり祖母にあいさつをしてくれました

「う~っ」と言った祖母、ぽろっと涙を流したので
職員さんも万感の思いがこみ上げて大泣きしたのだそうです

その夜、「これまでやってきたことが、報われた気持ちでした」と
職員さんは言ってくれました

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仕事の後、
疲れて直帰したくなることもあるけど、
祖母の顔をみると、なんだかなごみます

お地蔵さん、おびんずるさん、そんな存在になってきた…

小さい教訓

2011.06.05 Sun l ホーム日記 l コメント (0) トラックバック (0) l top
夏おんな、夏だけは元気なうちのおばあちゃん
このところ祖母の食欲が落ちはじめ、
できるだけ夕食時の介助に行くようにしています

この5年、いちども見舞いに来なかった父が、
先日、やっと来ました
6月ごろわたしは父に手紙を書き、
「犬がいて手が離せないから、という理由で
おばあちゃんのところに来れない、というのは
金輪際わたしには、言わないでいただきたい」とキッパリ伝えました

その後父は、「一番かわいい犬は死んだんだよ
 今いる犬のことはどうでもいいんだ
 (だから??なに?)
  近いうちに、顔を見に行くから…」と電話をくれました
どんなイヌなんだかわかりませんが…

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これも父一流のてれ隠しなんだろう、75歳だし

その日、父は5時過ぎにおばあちゃんのホームに着き
30分ちかく、親子水入らずで過ごした様子です
ところが、私が行くといつにも増して「ぼーっ」とした祖母のかお、
    
父いわく、
「おばあちゃんはね、わたしが誰だか、わからなかったようだよ。お前が来るまでは」
(こういう言い方をする父なのです)
すっかり白髪、頭皮が透けて見えるほどの老けこんだおじいさんをみて、
わが子だとは分からなくなっていたみたいです

そのうちに様子が飲みこめたのか。祖母は何とも言えない、
くちゃっとした表情で、泣いているのか笑っているのか…


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私たち三人は、祖母の「モガ」だった頃の写真を綴るアルバムをみました
すごいミンクのコートを着て、サングラスをかけた若い女性、
かなり美人、これがおばあちゃん?と見比べてしまいます

くりくり頭の、小学生の父
二重橋のまえに並んで立っている、祖母と大叔父、
だれだかわからない女性たち、
昭和20年代か30年代としては、派手な暮らしをしていたのでしょうけれど
私にはまったく生活の記憶がない写真ばかりでした

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今も残る、新宿の「どん底」
私が通った中学校は、このすぐ近くにありますが
その頃には、もうミンクのコートはうちにはありませんでした

さて、父としては「なんかしゃべってほしい」と思っていたのでしょうが
祖母は最後までしゃべらず
「う~~っ」と声を出しただけでした

それでも父と祖母はお互いの顔が見られてうれしそうでした
帰りに近くのすし屋に父を誘い、
すこしだけお小遣いを包み
西日暮里まで車で送り、
父は飯能まで帰って行きました
わたしも親孝行をした気分に浸りました
【おわり】


2010.10.09 Sat l ホーム日記 l コメント (2) トラックバック (0) l top
祖母が入院した原因は「胆石」でした
老人ホームの同じユニットにいるSさんもまた
同じような症状でときどき入院しています

看護師さんや担当のケアワーカーさんが
「もう入院させたくない!」と、いろいろ考えてくれています

祖母の担当のまつのさんに、
ちょっとちょっと、シクラメンさん、と呼び止められました

「胆石が暴れて具合が悪くなる原因は
 牛乳飲みすぎ、油や甘い物の取りすぎなどのようです
 看護師が調べたところ
 みかんなどのかんきつを、はちみつで漬けたものを
 毎日皮ごと、一切れずつ食べるといいらしいんです
 どうします~?」

どうしますって??
作れってことでしょ、
うちのばばちゃんは歯がないから皮は食べられないから
煮てみようか!

というわけで、作ってみました、
金柑のはちみつ煮
たんかん
金柑を買い、うちにあった「たんかん」は
皮だけを剥いて煮ることにして
中身ははちみつ漬けにします

きんかんをにている
煮てます、ことことと

きんかんが煮えた

かわいらしく煮えました~
まずはお味見…

ん~、まずーい(>_<)//

失敗するはずがない料理なのに
鍋に料理のにおいが移っていたのか、
「最高級プロポリス入りはちみつ」が合わなかったのか
はたまた「花粉症」で味覚がおかしいのか!?
いや~なにがみが口に残ります

これでは、おばあちゃんに食べさせられなーい
こういう失敗もよくあるのです
やりなおしです

気にせずに食べられるのかもしれませんが
最近、わたしは特に味覚、嗅覚が敏感です
そのかわり、聴覚が衰えてきて…
とにかく、おばあちゃんには悪いけど、
胆石予防は来週に再チャレンジです

ついでに
伊豆のつるし雛とキンメダイの
おやゆび写真(1月に撮ったもの)があるので
お口直しにどうぞ

つるし雛


稲取漁港1

2010.03.04 Thu l ホーム日記 l コメント (7) トラックバック (0) l top